2018年03月13日更新
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偏頭痛の発生前に起こる閃輝暗点とは?

偏頭痛に悩む日本人は、現在およそ840万人と推計されています。
男性よりも女性の方が多い傾向があります。偏頭痛の人の約1~2割の人に前兆現象が見られます。
その中でも閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれるものが特徴的です。

閃輝暗点の典型的な症状は、視野の中央に稲妻のようなギザギザした光が現れます。
このギザギザの光が5~60分ほど続いて、その後頭痛が起きるという経過をとるパターンが多いです。
中には、白や黒の形のない閃光が視野を邪魔すると訴える患者さんや、色とりどりの光やジグザグの線が見えて視野を遮るといった表現をする人もいます。
このような視野を邪魔する光が見えた後や見えると同時に頭痛が起きた場合は、偏頭痛である可能性が高いです。

また、偏頭痛にはいくつかの特徴があります。
痛みが4~72時間ほど続くということや、約6割の人は、痛む場所が左右どちらか一方のこめかみあたりです。
両方が痛いという人も、痛む場所はこめかみ付近のことが大半です。また、ズキンズキンとした拍動性のある痛みであることも特徴になります。
さらに、仕事や家事や学校生活に支障を来したり、我慢ができないくらいの強い痛みがあります。
寝込んでしまうことも多いです。そして動くとさらに痛みが増強する点も、特徴の一つです。

これらのうちから2つ以上が当てはまり、さらに頭痛が起きると吐き気がするという症状か光と音に敏感になるという症状のどちらかがあれば、偏頭痛の診断基準に該当します。

偏頭痛の原因はまだはっきりとは分かっていません。
しかし有力な説としては、様々な要因によって視床下部が刺激を受けて、脳の三叉神経が炎症を起こしているのではないか、脳の血管が拡張して痛みが起きているのではないかと考えられています。
視床下部は、ホルモン分泌や睡眠や食欲などを司っているので、月経や排卵、出産や更年期や寝不足、空腹感などが引き金になることもあると考えられています。
また女性の方が男性よりも偏頭痛になる人が多いのも、このような背景があるようです。
そして視床下部は自律神経も司っているので、ストレスや外レスからの解放、においや人ごみ、騒音、アルコールなども偏頭痛を起こす誘因になると考える専門医が多いです。

閃輝暗点以外にもある偏頭痛の予兆

閃輝暗点以外にも偏頭痛の前兆や予兆がいくつかあります。
前兆現象や予兆が分かると答える患者さんは、およそ40~60%ほどいると考えられています。
頭痛が起きる前に生あくびが出たり、空腹感やイライラする、ハイテンションになる、気分が落ち込む、手足がむくむなどの症状があったと訴える人が多いです。

頭痛と同時やその前に吐き気があるという人も90%ほどいて、そのうち3分の1くらいの人が嘔吐に至ります。
動くと頭痛が増強するときに、嘔吐のためにトイレに駆け込まなければならないので、患者さんにとってはかなりつらい症状となります。

また、知覚的な前兆現象を示す人もます。
手足や鼻がチクチクするというケースもあり、中にはこのチクチクとした知覚が腕や顔にまで広がる人もいます。
そして稀なケースですが、においに敏感になるためか他の人は何も感じないような臭いを感じることがあるため、幻臭もあるのではと言われています。
これらの予兆や前兆現象が起きて5~60分以内に頭痛が起きる、という経過をたどることが多いです。

また、予兆や前兆現象とは少し違いますが、ハムやベーコンやチョコレート、赤ワイン、チーズなどで偏頭痛が起きるという人もいます。
これらの食品に含まれているチラミンやポリフェノールやグルタミン酸ナトリウム、硝酸塩で悪化したり頭痛が誘因されるようです。
ベーコンピザに赤ワインでクリスマス料理を食べたら、てきめんに反応して頭痛や嘔吐を起こしたというケースもしばしば見られます。

これらの症状に心あたりがある場合は、まずはかかりつけ医に相談して、症状が改善しない場合は紹介状を書いてもらって頭痛専門医の頭痛外来を受診できるようにしてもらうと良いでしょう。
また、薬で偏頭痛を治すこともオススメになります。
自分自身でできることとしては、冷たいタオルで冷やすことや静かな暗い部屋で安静にすることが大切です。
温めたりもんだりするのは逆効果になることが多いです。

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